タグ:テント泊

【ルート】
 椿大神社⇒井戸谷⇒イワクラ尾根⇒県境稜線⇒金山尾根⇒常満寺

【日程】
 11/4 近鉄四日市⇒椿大神社 三交バス 四日市管内
 ※2015年版山と高原地図には所要時間42分と書かれているが55分ほどかかった
 武平峠トンネル東駐車場トイレ裏泊
 11/5 石榑峠から道路を詰めた旧NHK施設跡泊
 11/6 常満寺⇒阿下喜温泉 いなべ市福祉バス 大安ルート 無料

【ホームページ】
 三交バス http://www.sanco.co.jp/shuttle/shuttle04/
 いなべ市福祉バス https://www.city.inabe.mie.jp/kurashi/kotsu/kotsu/1000821.html
 阿下喜温泉あじさいの湯 http://ajisainosato.com/

【3日目】

 4:10起床。結露はどうかな?と天井に触れる。乾いている。床に触れる。しっとりしている。テントをフライに当ててみる。びっちょり。うっわ、すっごい結露。テントのジッパーを開けて外を見てみる。地面は夜露に濡れ、霧とまではいかないが雲が視界をうっすら白く染めている。星空や四日市の夜景を見る分に支障はない。霧はしかし谷沿いに溜まっており、眼下の石榑峠駐車場が見えなくなるほどだった。
 今朝の飯はオートミールのとんこつラーメンの粉がけ。朝日を見たり竜ヶ岳を撮影したりうんこしたりなんやかんやしてテントを片付けたのは6:50。なんで昨日より遅いんだよ!!その後、水を2リットル調達。登りだしたのはなんと7:10。起床から3時間もかかるとはなんたる失態。
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 昨日確認した登山口から竜ヶ岳を目指す。いきなり垂直の岩がそびえるが巻き道があるので心配いらない。もし体力が万全で荷物も少なければ嬉々として鎖を掴んで垂直移動することを選ぶところなのだが。今日はとにかく、楽できるところでは楽をする。面白い道じゃなくていいからとにかく楽な道を歩くと決めている。そもそも垂直移動は鎌尾根や御在所でお腹いっぱいである。
 一気に高度を上げて振り返る。左奥が入道ヶ岳。手前のナナメの稜線のてっぺんが釈迦ヶ岳。ということは釈迦ヶ岳から谷を挟んでさらに右には、かつてテントを張ったイブネやクラシが見えているんだろう。
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林道に沿って雲が溜まっている。雲海だ。かっこいい。
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中央に見える平坦地が昨日のテント場だ。NHKの施設があった(ある?)らしいが電柱が数本建っているだけだ。
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尾根に乗ると右手に伊勢湾が見えてくる。まぶしすぎて直視できない。
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伊勢湾と逆方向。黄葉がきれいだ。
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竜ヶ岳の登りはザレザレ。滑って歩きにくいので左側に新しく歩きやすい道ができている。数年したら左側の道は木の根っこだけを残して斜面ごと崩れていくだろう。山歩きはそれ自体が自然環境破壊行為だ。
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重ね岩という場所に着いた。足もとは崖になっているので要注意。
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ふくらはぎがつりそうな急坂をえっちら登っていくと右手に笹原が見えてくる。頂上は近い。
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頂上稜線とうちゃこ!
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左手、北側に藤原岳が見える。
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中央が多志田山。北側の藤原岳山頂、東側の孫太尾根、西側の迷い尾根がみっつドゴオンとぶつかってぽこっと出てきた、みたいな形だ。
しかし迷い尾根、うねうねしていて名前の通り迷わせてやるぜ・・・!ってカタチしてるなあ。
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藤原岳、さらに左奥が御池岳。某遭難で有名なボタンブチやT字尾根が見える。
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自分の影が映っているので撮った。左下のやつ。
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エモい。
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頂上!やっと着いた~~~~と大声で叫んだ。
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頂上から北側。一番左が入道ヶ岳。右隣の手前の頭二つあるのが釈迦ヶ岳。その右隣の奥のみっつぽこぽこしてるのが御在所岳。右隣のべたっとしてからぽこっとしてるのが雨乞岳。多分。
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頂上から竜ヶ岳東側。笹原の上に丸くぽこぽこと赤っぽく見えるのはシロヤシオという木だ。春になると開花して白く色づく。笹原に散らばる白く丸いものはまるで羊のように見えるので、シロヤシオが咲き誇る様を羊の放牧と表現したりする。
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尾根沿いに東へ歩く。これがフィナーレ、ビクトリーロードや~。
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東側から頂上を見上げる。急だ。これは登りたくない。
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治田峠への分岐点。
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分岐は曲がらずまっすぐ東へ。伊勢湾へ飛び込めそうだ。
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金山尾根へ。
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北側。関ケ原。鉄塔だらけの町だ。そりゃあ山に建てるより平地に建てるほうが建設も管理も楽だもんなあ。しかし密集ぶりがすごい。
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金山尾根。踏み固められたトレースが最初から最後までついている。迷いようがない。難しい場所もない。そう、こんなんでいいのよ・・・今日はこんな道でいいのよ・・・牧歌的で楽ちんで・・・。とか言ってたらえらいところですっころんでこのまま斜面を転がるのではないかという目にあった。気をぬいてはだめですね。
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登山口とうちゃこ。落っこちたつり橋を渡る。
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 この後は宇賀渓キャンプ場方面、駐車場、そして常満寺バス停へと徒歩。阿下喜温泉で脱いだ服を置き忘れるという失態を犯しつつも無事回収して近鉄特急にて帰宅。楽しい縦走でした。以上。

【ルート】
 椿大神社⇒井戸谷⇒イワクラ尾根⇒県境稜線⇒金山尾根⇒常満寺

【日程】
 11/4 近鉄四日市⇒椿大神社 三交バス 四日市管内
 ※2015年版山と高原地図には所要時間42分と書かれているが55分ほどかかった
 武平峠トンネル東駐車場トイレ裏泊
 11/5 石榑峠から道路を詰めた旧NHK施設跡泊
 11/6 常満寺⇒阿下喜温泉 いなべ市福祉バス 大安ルート 無料

【ホームページ】
 三交バス http://www.sanco.co.jp/shuttle/shuttle04/
 いなべ市福祉バス https://www.city.inabe.mie.jp/kurashi/kotsu/kotsu/1000821.html
 阿下喜温泉あじさいの湯 http://ajisainosato.com/


【2日目】
日本の・・・夜明けじゃ・・・

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 4:30起床。6:00出発のつもりのくせに、4:30起床。
 東の空を眺めつつオートミールの”畑のカレー(アマノフーズ)”がけを食してテントを片付けて浄水したトイレの雨水1.5リットルもって出発。時すでに6:33。今日も焦ってる。駐車場には車が2台。挨拶を交わした1人とは御在所岳の頂上で再会した。

 東駐車場トイレ裏。何がとは言わないが使えそうな石、集めときました。オフレコな。
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 道路を渡り武平峠へ。途中、樹林の斜面のわずかなスペースにモンベルのステラリッジがキツキツに建っていた。あまりの狭さに張網もできない。昨晩はずっと強風だったのに張網ナシでイケるということは防風バッチリの立地ということ。あまりに見事な場所選択だったので撮りたくなったが、さすがに人家を目の前で撮影するのもアレだったので遠くから撮った。真ん中にある緑のフライがそれ。
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 さて、武平峠から北へ歩を進める。急なザレ斜面を登り振り返る。鎌ヶ岳と昨日歩いた稜線が朝日に照らされる。
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視線を下方に移すとついさっき歩いた道も見える。なんだかすんごい馬の背。こんな危険な場所歩いたっけ?と白い手袋を履いた手で指さす。
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武平峠から御在所岳への登りはわりとアスレチック。短いながら楽しい道だ。テント泊装備と1日目のダメージが太ももを攻める。
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こことか滑落したらやばそうだなあ。
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御在所岳とうちゃこ。八大竜王の社がある。
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紅葉の時期には賑わう山頂もロープウェイ稼働前となれば誰もいない。
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 御在所岳ロープウェイ。近鉄湯の山駅からアクセスするのだが、駅からロープウェイ乗り場まで10分ほど坂道を歩かねばならなかった。それが2018年に橋ができたことにより湯の山駅からロープウェイ乗り場までバスが通ることになりアクセス利便性が高まった。さらに山上公園のレストランアゼリアが改修され、モンベル御在所店もできた。新しくなったアゼリアやモンベルを見に行きたいと思ったがまだ8:00。開いてない。残念。
 山上公園トイレ前自販機にてポカリスエット500mlを購入、飲み干す。ついでに鶴瓶のむぎ茶600mlを2本購入。水筒とプラティパスへ入れる。水分全部で2Lだ。公園を辞して国見岳へ向かう。フラットで気持ちのいい道だ。御在所らしい巨岩・奇岩が目を楽しませる。これで黄葉ドンピシャの時期だったら最高だろう。
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 根の平峠方面への道は大きい岩がごろごろした下り。岩が多すぎるためか、下から登ってきたパーティはヘルメットを着けていた。下りを終えて道がフラットになってくるとよく掘りこまれた峠道になる。
 鈴鹿山脈周辺は峠道の宝庫だ。近畿から東に抜けるには不破の関を通らざるを得ない。近江商人たちは関を通らずに東西を行き来するために鈴鹿の山を越えた。また同時に商人の持つ金品商品を狙う盗賊も鈴鹿にはたくさんいた。鈴鹿峠の盗賊の話や、鈴鹿峠で盗賊を避けるために大量の蜂を飼っていた商人の話は有名だろう。
 根の平峠は甲賀から菰野へ抜ける道だ。商人、盗賊、杣人、猟師、武士・・・今でこそ登山屋や写真家しか歩いていないが、かつてはたくさんの人が往来したのだろう・・・と思いをはせる。
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根の平峠。良いテント場だ。ただし水場はない。とはいえ鈴鹿山脈は水が豊富なので主に滋賀県側に降りれば水は豊富に得られるらしい。でも危険を冒して谷に降りるよりはハト峰峠か御在所岳でゲットするのが無難だろう。
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根の平から中峠へ。この辺もテント適地が多い。水場は一応ある。浄水器を持っていれば問題ないだろう。

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中峠着。朝明ヒュッテ方面から2名、ハト峰方面から2名やってきた。
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 次の目的地はハト峰峠を経由しての釈迦ヶ岳だ。雄大な裾野を西に広げている。13:00までには到着したい。
 黄葉はてっぺんおよび西の斜面はもう葉が落ちて終わり。日当たりが悪い?南東斜面のみが美しい。
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ここは鳳凰三山か?!というザレザレを歩く。
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足をとられながらもハト峰峠11:00着。釈迦ヶ岳12:30、八風峠14:00着でテント泊かな・・・と予定を立てながらザックをおろしてパンをかじる。
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ハト峰アートだ。奈良県だと谷瀬のつり橋で見られますね。
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ハト峰峠の砂山頂上から進む道を確認する。
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さあ、釈迦ヶ岳には12:30までに着けばいいだろう!と立ち上がる。しかしあとから地図見たら、ハト峰⇒釈迦ヶ岳のコースタイムって1:50なんだよね。1:30なのは釈迦ヶ岳⇒ハト峰のコースタイム。うっかりだ。
 そんなことも気づかずアップダウンを繰り返し・・・
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釈迦ヶ岳12:00とうちゃこ!!
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透き通った空気。遥か見渡せば恵那山、御嶽山、白山のシルエットも確認できた。最高の気分である。
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 釈迦ヶ岳からいったん下り、また登る。すると右手に伊勢湾を臨む稜線に出てくる。地面のザレザレ具合といい光る水面といい、気分はさながらリトル比良歩き。「琵琶湖がきれいだなあ」と伊勢湾を見ながらつぶやく。
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 八風峠13:30着。
 八風峠でテント泊と思ったが・・・まだ13:30だ。地図とにらめっこ。2時間あれば石榑峠まで行ける・・・。16:00までに着けばよくね?ということでハラをくくって進むこととする。
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 少し進んで三池岳。ここから西側の風景は鈴鹿最強黄葉ゾーンだろうと思われる。山頂の葉が散り切らない頃に来てみたい。きっとものすごい風景が拝めるだろう。
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 三池岳から石榑峠方面を見る。進む道を確認。尾根の上には丘がぽこぽこ4つそびえる。つまりアップダウンは4回。4回登ればあとは下りだ。オーケイ行ける!!パンをかじりながら己を奮起させる。
 30分ごとにパンをかじりつつ進んでいく。感動のフィナーレ竜ヶ岳の頭が見える。竜ヶ岳の姿は一度だけ拝んだことがある。汁化氏と鈴鹿廃村巡りをしていた時に茨川集落へ向かうはずが林道を一本間違えて石榑峠まで上った。その時眼前に見えていた笹だらけのアレだ。
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三池~竜間にはガレ場が一か所ある。多分ここだ。木につかまって砂に足をとられないようじりじりと下る。
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近づくにつれてだんだん大きくなってくる竜ヶ岳の姿。明日登る尾根はどれだろう?と考えながらガシガシ歩く。
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そして15:30。なんか平たいところに出てきた!危険立入禁止なんて書かれているけど、むしろそっちに立ち入らない方が危険なんで立ち入らせてもらいますね。
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ひとまず登山口の確認と水の確保をば。水場はこのまま道路を進めばある。
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再び道路を上り幕営地へ。西の山々、東の街並み、そしてでっかい竜ヶ岳!ちなみに平和そうな写真に見えますが西風がすっごい。寒い。
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テントを設営して夕方・・・
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夜もとっぷり暮れました。
オートミールの味噌汁かけを食ってこの日は就寝。今朝の教訓を生かして明日は4:10に起きるぞ!


『鈴鹿山脈』っていう名称、おかしくない?だってさ、滋賀県と三重県の県境の稜線にある山脈で南から主に『油日岳~那須ヶ原山~高畑山~四方草山~仙ヶ岳~宮指路岳~鎌ヶ岳~御在所岳~国見岳~釈迦ヶ岳~三池岳~竜ヶ岳~藤原岳~御池岳~霊仙山』って続いているところを鈴鹿山脈って呼んでいるわけやけどさ、その中で鈴鹿市の中にあるのって仙ヶ岳だけやん。だけだけやん。私今回3日間鈴鹿山脈行ったけど、鈴鹿市にいたの1日目の午前中だけやで

 どうも、こめです。四日市に前泊してから鈴鹿山脈2泊3日の山行してきた。


【ルート】
 椿大神社⇒井戸谷⇒イワクラ尾根⇒県境稜線⇒金山尾根⇒常満寺

【日程】
 11/4 近鉄四日市⇒椿大神社 三交バス 四日市管内
 ※2015年版山と高原地図には所要時間42分と書かれているが55分ほどかかった
 武平峠トンネル東駐車場トイレ裏泊
 11/5 石榑峠から道路を詰めた旧NHK施設跡泊
 11/6 常満寺⇒阿下喜温泉 いなべ市福祉バス 大安ルート 無料

【水場とか】
 御在所山頂公園自販機・ハト峰峠・石榑峠が便利

【温泉】
 阿下喜温泉あじさいの湯 550円 木曜定休日 軽食あり
 ※頼んだわけではないのだが事務所でザックを預かってくださった。親切

【ホームページ】
 三交バス http://www.sanco.co.jp/shuttle/shuttle04/
 いなべ市福祉バス https://www.city.inabe.mie.jp/kurashi/kotsu/kotsu/1000821.html
 阿下喜温泉あじさいの湯 http://ajisainosato.com/


【1日目】
 42分。
 近鉄四日市~椿大神社間の所要時間は42分だと、手元にある山と高原地図には確かにそう書いてあるしそのつもりでコースタイム設定もしてきた。焦る。時計を見る。9時には登り始めたいのに。仕方ない。20分くらい遅れるつもりでいこう。
 待ち合わせにはいつも20分早く着いてしまう癖があったくらい(過去形)には時間にシビアでいたい性格なのだけれど、そもそもバスとは遅れるものである。そのことを考慮しないタイム設定がいけないのである。ということで椿大神社境内にてトイレを済ませて登り始めは9:20。アスファルトの道路を詰めて井戸谷を目指す。井戸谷ルートを採用したのは単純にコースタイムが一番短そうだったから。
 井戸谷へ向かう。さすが井戸谷なんて名前だけあって道路が川になっている。
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道路の幅いっぱいに水が流れている・・・嫌だなあ。滑らないように慎重に歩いていく。先が思いやられると思ったがルート自体はヤベえ箇所もなく多少の渡渉もあるが大したこともない。
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渡渉して小屋を右手にやりすごしたら笹原の急坂だ。
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後ろを振り返ると四日市の街並み
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四日市を左手に入道ヶ岳山頂を目指す
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入道ヶ岳山頂から鎌ヶ岳を見る
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入道ヶ岳山頂は人がたくさん
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 入道ヶ岳にはふもとの椿大神社の奥宮があり、山頂には鳥居がある。写真は見ての通り文字が書かれているので鳥居の内側から撮っている。鳥居の写真って普通外側から撮るものだが伊勢湾を撮りたかったので内側からになった。きらきら光ってきれいでしょ伊勢湾。反射がまぶしすぎて見てられなかったけど。
 この日は西風が強く入道ヶ岳山頂はふきっさらしでゆっくりランチをするような場所ではない。けれど数パーティが座ってランチに興じていた。私はまだ先を急ぐのでその場を離れる。北東へ進み奥宮の社の前を通過し右に曲がり登るとイワクラ尾根へ出る。
 イワクラ尾根。破線ルートではないものの崩落が進んでおり慎重な歩行を余儀なくされる場所がたくさん出てくる。
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アップダウンの繰り返し。さらに足元はザレザレ。この3日間の鈴鹿縦走計画を北から出発じゃなくて南から出発にしておいてよかった。最終日にへとへとになりながらテン泊装備を背負って歩くなんて危険極まりない。
 南東の斜面の黄葉がきれい。
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 これからがこの山行で一番危険な鎌尾根。ザレザレ
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 そういえば水沢峠手前のザレ場で四つん這いになってズリズリと進んでいた男性がいたがあの人は鎌ヶ岳に登頂できたのだろうか。あの場所で滑って怖いなんて行ってたら鎌尾根は全く歩けないと思う。
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見た感じ1時間くらいで行けそうだけどな、と思うのだが・・・実はここからまだまだアップダウンがある。
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下り道!(巻き道あり)
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だいぶ登ってきたなあ
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御在所岳と鎌ヶ岳のツーショット。
当初は1日目に御在所岳まで行けるんじゃないかな?なんて考えていたが見通しが甘かった。
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ここまで来たらもう山頂に登るだけだろ。あと10分もかかるまい・・・と思いきや、実はまた下りがある。
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激しいアップダウンを終えて鎌ヶ岳登頂。風がすごい。
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御在所ロープウェイの白い鉄塔
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山頂直下の崩落地。どこに進むのかわからず5秒ほど考えてしまった。
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 道なりに下っていくと『三ツ口谷』と書かれた看板があるが無視して進んで大丈夫。この道は武平峠に続いている。武平峠は十字路となっており、まっすぐ御在所岳へ進む道、武平峠トンネル東駐車場へ進む道、トンネル西駐車場へ進む道となっている。東駐車場にはトイレがあるので泊地は東駐車場とした。
 武平峠東駐車場にはたくさん車が停まっていた。服装を見る限りでは皆が登山客というわけではないようだ。また、駐車場の脇にはベンチが設置された空き地がある。ここから四日市の夜景がきれいに見えそうだ。ということは、夜も夜景目当ての車がちらほらやってくるだろうことが予想された。実際23時頃はよく車の音が聞こえていた。ペグを打ちたいので土がある場所にテントを建てたかったがこの空き地に建てたら顰蹙ものどころか夜景目当てでやってきたウェーイ系の被害にあう可能性があるので一番人が来なさそうなトイレ裏に建てることとした。必要な石はガードレールの下に落ちていたので拾って使用した。また、張網の一つはトイレの樋にくくりつけた。
 停まっていた車は16:30には皆いなくなった。
 夕飯はオートミールに「畑のカレー」をかけたものを食した。カレーが溶け切っていなかったのかしてサクサクした油っこいもので胸やけがしそうだった。19時には就寝。結露が嫌なのでテント内に蒸気がでていかないよう、シュラフカバーの中にすっぽり入った。足もとはシュラフカバーの上にツェルトを巻いた。レインウェア上下を着て、ダウンは着ずにシュラフの中に入れてかけ布団のようにして使用した。これで暖かさはちょうどよかった。夜中はたびたび車の音がしたが、テントを壊されることもなく無事一夜を終えた。



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