カテゴリ: 山行記録

【ルート】
 椿大神社⇒井戸谷⇒イワクラ尾根⇒県境稜線⇒金山尾根⇒常満寺

【日程】
 11/4 近鉄四日市⇒椿大神社 三交バス 四日市管内
 ※2015年版山と高原地図には所要時間42分と書かれているが55分ほどかかった
 武平峠トンネル東駐車場トイレ裏泊
 11/5 石榑峠から道路を詰めた旧NHK施設跡泊
 11/6 常満寺⇒阿下喜温泉 いなべ市福祉バス 大安ルート 無料

【ホームページ】
 三交バス http://www.sanco.co.jp/shuttle/shuttle04/
 いなべ市福祉バス https://www.city.inabe.mie.jp/kurashi/kotsu/kotsu/1000821.html
 阿下喜温泉あじさいの湯 http://ajisainosato.com/


【2日目】
日本の・・・夜明けじゃ・・・

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 4:30起床。6:00出発のつもりのくせに、4:30起床。
 東の空を眺めつつオートミールの”畑のカレー(アマノフーズ)”がけを食してテントを片付けて浄水したトイレの雨水1.5リットルもって出発。時すでに6:33。今日も焦ってる。駐車場には車が2台。挨拶を交わした1人とは御在所岳の頂上で再会した。

 東駐車場トイレ裏。何がとは言わないが使えそうな石、集めときました。オフレコな。
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 道路を渡り武平峠へ。途中、樹林の斜面のわずかなスペースにモンベルのステラリッジがキツキツに建っていた。あまりの狭さに張網もできない。昨晩はずっと強風だったのに張網ナシでイケるということは防風バッチリの立地ということ。あまりに見事な場所選択だったので撮りたくなったが、さすがに人家を目の前で撮影するのもアレだったので遠くから撮った。真ん中にある緑のフライがそれ。
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 さて、武平峠から北へ歩を進める。急なザレ斜面を登り振り返る。鎌ヶ岳と昨日歩いた稜線が朝日に照らされる。
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視線を下方に移すとついさっき歩いた道も見える。なんだかすんごい馬の背。こんな危険な場所歩いたっけ?と白い手袋を履いた手で指さす。
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武平峠から御在所岳への登りはわりとアスレチック。短いながら楽しい道だ。テント泊装備と1日目のダメージが太ももを攻める。
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こことか滑落したらやばそうだなあ。
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御在所岳とうちゃこ。八大竜王の社がある。
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紅葉の時期には賑わう山頂もロープウェイ稼働前となれば誰もいない。
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 御在所岳ロープウェイ。近鉄湯の山駅からアクセスするのだが、駅からロープウェイ乗り場まで10分ほど坂道を歩かねばならなかった。それが2018年に橋ができたことにより湯の山駅からロープウェイ乗り場までバスが通ることになりアクセス利便性が高まった。さらに山上公園のレストランアゼリアが改修され、モンベル御在所店もできた。新しくなったアゼリアやモンベルを見に行きたいと思ったがまだ8:00。開いてない。残念。
 山上公園トイレ前自販機にてポカリスエット500mlを購入、飲み干す。ついでに鶴瓶のむぎ茶600mlを2本購入。水筒とプラティパスへ入れる。水分全部で2Lだ。公園を辞して国見岳へ向かう。フラットで気持ちのいい道だ。御在所らしい巨岩・奇岩が目を楽しませる。これで黄葉ドンピシャの時期だったら最高だろう。
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 根の平峠方面への道は大きい岩がごろごろした下り。岩が多すぎるためか、下から登ってきたパーティはヘルメットを着けていた。下りを終えて道がフラットになってくるとよく掘りこまれた峠道になる。
 鈴鹿山脈周辺は峠道の宝庫だ。近畿から東に抜けるには不破の関を通らざるを得ない。近江商人たちは関を通らずに東西を行き来するために鈴鹿の山を越えた。また同時に商人の持つ金品商品を狙う盗賊も鈴鹿にはたくさんいた。鈴鹿峠の盗賊の話や、鈴鹿峠で盗賊を避けるために大量の蜂を飼っていた商人の話は有名だろう。
 根の平峠は甲賀から菰野へ抜ける道だ。商人、盗賊、杣人、猟師、武士・・・今でこそ登山屋や写真家しか歩いていないが、かつてはたくさんの人が往来したのだろう・・・と思いをはせる。
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根の平峠。良いテント場だ。ただし水場はない。とはいえ鈴鹿山脈は水が豊富なので主に滋賀県側に降りれば水は豊富に得られるらしい。でも危険を冒して谷に降りるよりはハト峰峠か御在所岳でゲットするのが無難だろう。
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根の平から中峠へ。この辺もテント適地が多い。水場は一応ある。浄水器を持っていれば問題ないだろう。

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中峠着。朝明ヒュッテ方面から2名、ハト峰方面から2名やってきた。
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 次の目的地はハト峰峠を経由しての釈迦ヶ岳だ。雄大な裾野を西に広げている。13:00までには到着したい。
 黄葉はてっぺんおよび西の斜面はもう葉が落ちて終わり。日当たりが悪い?南東斜面のみが美しい。
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ここは鳳凰三山か?!というザレザレを歩く。
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足をとられながらもハト峰峠11:00着。釈迦ヶ岳12:30、八風峠14:00着でテント泊かな・・・と予定を立てながらザックをおろしてパンをかじる。
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ハト峰アートだ。奈良県だと谷瀬のつり橋で見られますね。
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ハト峰峠の砂山頂上から進む道を確認する。
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さあ、釈迦ヶ岳には12:30までに着けばいいだろう!と立ち上がる。しかしあとから地図見たら、ハト峰⇒釈迦ヶ岳のコースタイムって1:50なんだよね。1:30なのは釈迦ヶ岳⇒ハト峰のコースタイム。うっかりだ。
 そんなことも気づかずアップダウンを繰り返し・・・
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釈迦ヶ岳12:00とうちゃこ!!
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透き通った空気。遥か見渡せば恵那山、御嶽山、白山のシルエットも確認できた。最高の気分である。
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 釈迦ヶ岳からいったん下り、また登る。すると右手に伊勢湾を臨む稜線に出てくる。地面のザレザレ具合といい光る水面といい、気分はさながらリトル比良歩き。「琵琶湖がきれいだなあ」と伊勢湾を見ながらつぶやく。
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 八風峠13:30着。
 八風峠でテント泊と思ったが・・・まだ13:30だ。地図とにらめっこ。2時間あれば石榑峠まで行ける・・・。16:00までに着けばよくね?ということでハラをくくって進むこととする。
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 少し進んで三池岳。ここから西側の風景は鈴鹿最強黄葉ゾーンだろうと思われる。山頂の葉が散り切らない頃に来てみたい。きっとものすごい風景が拝めるだろう。
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 三池岳から石榑峠方面を見る。進む道を確認。尾根の上には丘がぽこぽこ4つそびえる。つまりアップダウンは4回。4回登ればあとは下りだ。オーケイ行ける!!パンをかじりながら己を奮起させる。
 30分ごとにパンをかじりつつ進んでいく。感動のフィナーレ竜ヶ岳の頭が見える。竜ヶ岳の姿は一度だけ拝んだことがある。汁化氏と鈴鹿廃村巡りをしていた時に茨川集落へ向かうはずが林道を一本間違えて石榑峠まで上った。その時眼前に見えていた笹だらけのアレだ。
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三池~竜間にはガレ場が一か所ある。多分ここだ。木につかまって砂に足をとられないようじりじりと下る。
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近づくにつれてだんだん大きくなってくる竜ヶ岳の姿。明日登る尾根はどれだろう?と考えながらガシガシ歩く。
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そして15:30。なんか平たいところに出てきた!危険立入禁止なんて書かれているけど、むしろそっちに立ち入らない方が危険なんで立ち入らせてもらいますね。
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ひとまず登山口の確認と水の確保をば。水場はこのまま道路を進めばある。
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再び道路を上り幕営地へ。西の山々、東の街並み、そしてでっかい竜ヶ岳!ちなみに平和そうな写真に見えますが西風がすっごい。寒い。
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テントを設営して夕方・・・
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夜もとっぷり暮れました。
オートミールの味噌汁かけを食ってこの日は就寝。今朝の教訓を生かして明日は4:10に起きるぞ!


『鈴鹿山脈』っていう名称、おかしくない?だってさ、滋賀県と三重県の県境の稜線にある山脈で南から主に『油日岳~那須ヶ原山~高畑山~四方草山~仙ヶ岳~宮指路岳~鎌ヶ岳~御在所岳~国見岳~釈迦ヶ岳~三池岳~竜ヶ岳~藤原岳~御池岳~霊仙山』って続いているところを鈴鹿山脈って呼んでいるわけやけどさ、その中で鈴鹿市の中にあるのって仙ヶ岳だけやん。だけだけやん。私今回3日間鈴鹿山脈行ったけど、鈴鹿市にいたの1日目の午前中だけやで

 どうも、こめです。四日市に前泊してから鈴鹿山脈2泊3日の山行してきた。


【ルート】
 椿大神社⇒井戸谷⇒イワクラ尾根⇒県境稜線⇒金山尾根⇒常満寺

【日程】
 11/4 近鉄四日市⇒椿大神社 三交バス 四日市管内
 ※2015年版山と高原地図には所要時間42分と書かれているが55分ほどかかった
 武平峠トンネル東駐車場トイレ裏泊
 11/5 石榑峠から道路を詰めた旧NHK施設跡泊
 11/6 常満寺⇒阿下喜温泉 いなべ市福祉バス 大安ルート 無料

【水場とか】
 御在所山頂公園自販機・ハト峰峠・石榑峠が便利

【温泉】
 阿下喜温泉あじさいの湯 550円 木曜定休日 軽食あり
 ※頼んだわけではないのだが事務所でザックを預かってくださった。親切

【ホームページ】
 三交バス http://www.sanco.co.jp/shuttle/shuttle04/
 いなべ市福祉バス https://www.city.inabe.mie.jp/kurashi/kotsu/kotsu/1000821.html
 阿下喜温泉あじさいの湯 http://ajisainosato.com/


【1日目】
 42分。
 近鉄四日市~椿大神社間の所要時間は42分だと、手元にある山と高原地図には確かにそう書いてあるしそのつもりでコースタイム設定もしてきた。焦る。時計を見る。9時には登り始めたいのに。仕方ない。20分くらい遅れるつもりでいこう。
 待ち合わせにはいつも20分早く着いてしまう癖があったくらい(過去形)には時間にシビアでいたい性格なのだけれど、そもそもバスとは遅れるものである。そのことを考慮しないタイム設定がいけないのである。ということで椿大神社境内にてトイレを済ませて登り始めは9:20。アスファルトの道路を詰めて井戸谷を目指す。井戸谷ルートを採用したのは単純にコースタイムが一番短そうだったから。
 井戸谷へ向かう。さすが井戸谷なんて名前だけあって道路が川になっている。
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道路の幅いっぱいに水が流れている・・・嫌だなあ。滑らないように慎重に歩いていく。先が思いやられると思ったがルート自体はヤベえ箇所もなく多少の渡渉もあるが大したこともない。
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渡渉して小屋を右手にやりすごしたら笹原の急坂だ。
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後ろを振り返ると四日市の街並み
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四日市を左手に入道ヶ岳山頂を目指す
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入道ヶ岳山頂から鎌ヶ岳を見る
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入道ヶ岳山頂は人がたくさん
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 入道ヶ岳にはふもとの椿大神社の奥宮があり、山頂には鳥居がある。写真は見ての通り文字が書かれているので鳥居の内側から撮っている。鳥居の写真って普通外側から撮るものだが伊勢湾を撮りたかったので内側からになった。きらきら光ってきれいでしょ伊勢湾。反射がまぶしすぎて見てられなかったけど。
 この日は西風が強く入道ヶ岳山頂はふきっさらしでゆっくりランチをするような場所ではない。けれど数パーティが座ってランチに興じていた。私はまだ先を急ぐのでその場を離れる。北東へ進み奥宮の社の前を通過し右に曲がり登るとイワクラ尾根へ出る。
 イワクラ尾根。破線ルートではないものの崩落が進んでおり慎重な歩行を余儀なくされる場所がたくさん出てくる。
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アップダウンの繰り返し。さらに足元はザレザレ。この3日間の鈴鹿縦走計画を北から出発じゃなくて南から出発にしておいてよかった。最終日にへとへとになりながらテン泊装備を背負って歩くなんて危険極まりない。
 南東の斜面の黄葉がきれい。
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 これからがこの山行で一番危険な鎌尾根。ザレザレ
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 そういえば水沢峠手前のザレ場で四つん這いになってズリズリと進んでいた男性がいたがあの人は鎌ヶ岳に登頂できたのだろうか。あの場所で滑って怖いなんて行ってたら鎌尾根は全く歩けないと思う。
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見た感じ1時間くらいで行けそうだけどな、と思うのだが・・・実はここからまだまだアップダウンがある。
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下り道!(巻き道あり)
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だいぶ登ってきたなあ
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御在所岳と鎌ヶ岳のツーショット。
当初は1日目に御在所岳まで行けるんじゃないかな?なんて考えていたが見通しが甘かった。
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ここまで来たらもう山頂に登るだけだろ。あと10分もかかるまい・・・と思いきや、実はまた下りがある。
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激しいアップダウンを終えて鎌ヶ岳登頂。風がすごい。
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御在所ロープウェイの白い鉄塔
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山頂直下の崩落地。どこに進むのかわからず5秒ほど考えてしまった。
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 道なりに下っていくと『三ツ口谷』と書かれた看板があるが無視して進んで大丈夫。この道は武平峠に続いている。武平峠は十字路となっており、まっすぐ御在所岳へ進む道、武平峠トンネル東駐車場へ進む道、トンネル西駐車場へ進む道となっている。東駐車場にはトイレがあるので泊地は東駐車場とした。
 武平峠東駐車場にはたくさん車が停まっていた。服装を見る限りでは皆が登山客というわけではないようだ。また、駐車場の脇にはベンチが設置された空き地がある。ここから四日市の夜景がきれいに見えそうだ。ということは、夜も夜景目当ての車がちらほらやってくるだろうことが予想された。実際23時頃はよく車の音が聞こえていた。ペグを打ちたいので土がある場所にテントを建てたかったがこの空き地に建てたら顰蹙ものどころか夜景目当てでやってきたウェーイ系の被害にあう可能性があるので一番人が来なさそうなトイレ裏に建てることとした。必要な石はガードレールの下に落ちていたので拾って使用した。また、張網の一つはトイレの樋にくくりつけた。
 停まっていた車は16:30には皆いなくなった。
 夕飯はオートミールに「畑のカレー」をかけたものを食した。カレーが溶け切っていなかったのかしてサクサクした油っこいもので胸やけがしそうだった。19時には就寝。結露が嫌なのでテント内に蒸気がでていかないよう、シュラフカバーの中にすっぽり入った。足もとはシュラフカバーの上にツェルトを巻いた。レインウェア上下を着て、ダウンは着ずにシュラフの中に入れてかけ布団のようにして使用した。これで暖かさはちょうどよかった。夜中はたびたび車の音がしたが、テントを壊されることもなく無事一夜を終えた。



9/12(木)
 宗谷バス【病院前714発⇒726スコトン岬】
 スコトン岬⇒澄海岬⇒浜中⇒九種湖
 久種湖キャンプ場宿泊 
http://www.n43.net/camp/cgi/namesearch.cgi?NAME=%8Bv%8E%ED%8C%CE%94%C8%83L%83%83%83%93%83v%8F%EA
※コインランドリーあり シャワー15分100円
 船泊中心街まで徒歩15分ほど 船泊マリンストアーというお店がある(18時に閉まる)
 ホームページにファミリーマートまで約300mと書かれているが、このファミリーマートは大手コンビニではなく個人商店で、しかも営業していない
※昭文社地図ではスコトン岬までバスが行かないような書かれ方をしているが実質の終点はスコトン岬

9/13(金)
 宗谷バス【病院前740発⇒香深フェリーターミナル824】
 ハートランドフェリー【香深港845⇒稚内港1040】
 宗谷バス/都市間バス【稚内フェリーターミナル1130⇒大通りバスセンター1720】

 宗谷バス http://www.soyabus.co.jp/routebus/rebun
※礼文島内はフェリーターミナル近辺以外はバス乗降自由。12日と13日は実際は病院前ではなく、バス停がない久種湖前で乗車している。
 ハートランドフェリー http://www.heartlandferry.jp/
※宗谷バスの都市間バスは鴛泊・香深・稚内のフェリーターミナルでも購入可能。
 以外に乗車客は多いので早めに予約すべき。


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 11日に宿泊した礼文荘 久種湖キャンプ場のすぐ前にある。
 一泊7000円で朝飯夕飯ついて裏浜にはアザラシがやってくる素敵宿。夕食はクロメバルの煮つけ、ニシンやツブガイのお造り、たまねぎとじゃがいもの煮物、朝食は焼きホッケと北海道グルメを堪能できる。コンブ焼酎もいただける。
 明日はスコトン岬から岬巡りをしますと夕飯時に告げたところ、では荷物はおあずかりしますから置いていってください、とのお言葉。ありがたく甘えさせていただいた。なお11日の夜は雨がざあっと降ってきたのでキャンプ場に宿泊せず正解だった。

 以下、写真。
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スコトン岬。礼文島の最北端。
かつて日本最北端をかけて宗谷岬と争ったらしい。その後緯度を計ると宗谷岬より6500m南にあると判明し、スコトン岬は最北端の座を譲ったそうだ。
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スコトン岬の先に見えるトド島。昭文社地図の記載によると、11月~4月にトドが集まるらしい。
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最北端ならぬ最北限。どういう意味?
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『アザラシの見える宿民宿スコトン岬』この機械で木材を海岸に運んで建てたのか。
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絶景にはビール。スコトン岬の売店で600円で購入可能。島の人麦酒。
風強くて寒かった。
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日本海とは思えない青さと静かさ。
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ゴロタ山を過ぎる
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階段を降りるとゴロタノ浜 西からの風が強い
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礼文昆布
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鉄府漁港を過ぎて寄り道。稲穂岬
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鉄府漁港から稲穂岬展望台方面。稲穂岬展望台は立入禁止
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岬めぐりコースで一番景色がいいところ。ただ、西風が強く勾配が強いのに柵もないしその上前日の雨で地面がぬかるんでいるので長時間いると足がすくんでくる。
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車道にいったん出て右へ。澄海岬
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澄海岬売店にて 300円ぽっきりよりもお釣りをもらえるようにお支払いしたほうがプラス一芸がついてきます。
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車道を歩いて浜中近辺
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久種湖キャンプ場着。昨日を超える強風の中ツェルトを張る
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強風を受けてあおられる我が家。しかし昨日よりも上手く張れている。コツがつかめてきた
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広いキャンプ場にぽつん。このあと二張テントが追加された
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礼文町総合公園にて
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金田岬が見える
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公園からスコトン岬を見る
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翌朝の久種湖。水温が高くて霧が出ている

9/11(水)
 ハートランドフェリー 【鴛泊港920⇒香深港1005】
 香深フェリーターミナル~桃岩登山口~元地灯台~知床~香深フェリーターミナル
 荷物はFT内コインロッカーにデポ
 宗谷バス【香深FT1515⇒船泊病院前1600】

※宗谷バスは10/1より時刻が改正されている http://www.soyabus.co.jp/routebus/rebun



 利尻島行のフェリーに比べて礼文島行のフェリーは人が多かった。自分がヤマノボラーだからか。大きめのザックを背負った人がいるとついついそちらに目が移る。オスプレイのザックに黄色いジャケットが目立つおじさんソロ、60リットルのザックを背負った190cmくらいあるガタイのいいお兄ちゃんと20リットルくらいのザックを背負ったお姉さんの二人パーティ、それぞれ20リットルくらいのザックを背負った英語で会話している男女のパーティ、みんな山に行くのだろうな、と観察しているうちに香深港へ着いた。今回は乗船時間が短いのでビールは遠慮しておいた。

 12kgザックをデポして桃岩登山口を目指す。下船後に同じ方向へ歩いていく観光客はいないようだ。みんな一体どこに行くのだろう。
 車道を詰めていくと『桃岩登山口近道』の看板がある。看板に従い細い道に入っていく。
 しばらく登っていると林の中からけたたましい獣の鳴き声が聞こえてくる。サルによく似ている。が、それはあり得ない。礼文島にはクマ、イノシシ、サル、キツネ、ヘビがいない。じゃあ何の声なのか・・・しばらく頭をぐるぐるさせていたがその主は突然林の中から出てきた。獣の声だと思ったのだが声の主はカラス大の真っ黒な鳥で、頭頂の一部分だけが赤色をしていた。図鑑や剥製だけでなら見たことがある。日本最大のキツツキ、クマゲラだ。クマゲラがいるのか、それもこんな接近した状態で見ることができるのか・・・としばし興奮した。
 桃岩登山口着。
 見事に人の気配がない。登山口駐車場には一台も車がない。
 そして花もない。天気が悪いから風景も綺麗と思えない。

 晴れていればもっと絶景だろうに、と想像力を働かせる。

 道なりに歩いていく。
 桃岩展望台でようやく人に出会う。ハイカーらしい格好の人と通常の観光客らしい服装の人が混在している。
 桃岩展望台から元地灯台まではお花畑に囲まれた稜線だ。行く先も来た道も全部ぐるり見渡せる。そして南方には利尻富士がどっしりと構えている。これで天気が良かったらいうことなしの絶景だっただろう。
 桃岩展望台の途中で見覚えのあるハイカー二人パーティに出会った。英語で会話していた男女だ。男性が白人だったのでよく覚えている。しかし一体この二人、どこから登ってきたのだろう。ここに来るまで誰にも抜かれた覚えはないのだが・・・。私が歩いている間、バスで登山口まで来たのだろうか。

 桃岩展望台コースは木道の整備中らしく、土木作業者が土を掘って階段を埋め込む作業をされていた。多くは高校生くらいの若者に見えた。その中に数人、責任者らしきご年配の方がいらっしゃる。観光客を見たら挨拶をするように指導されているらしく、こちらが作業の邪魔をしているにも関わらずうっとうしがることなく笑顔で対応されていた。ありがとうございます、おかげで気持ちよく観光させていただいております。

以下、桃岩展望台コース写真
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ガラガラの駐車場
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お花畑。お花の時期じゃない・・・。
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桃岩
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桃岩横の崖
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桃岩展望台
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利尻山
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元地港

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これから進む稜線
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お兄さんと利尻
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桃岩荘 かの有名なお見送りの声が平面距離にして500メートルほど、標高差にして200メートルほどのここまで聞こえてくる
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元地灯台 フェリーで出会った二人パーティ。どこから登ってきたんだろう。RIMG1469
知床方面 知床といっても礼文島のシレトコ(行き止まり)

 利尻のセコマで購入したパンを元地灯台で食べ、知床バス停まで降りて徒歩でフェリーターミナルへ向かった。フェリーターミナル前の売店でビールを購入して一服。宗谷バスにて宿へ向かう。車窓から見た利尻山はまるで噴火しているかのごとく縦に雲がもうもうとあがっていて可笑しかった。

9/10(火)
 キャンプ場ゆ~に6:00⇒北麓野営場6:22⇒山頂9:20】
※北麓野営場にトイレ、自販機あり
 風呂やコンビニはゆ~にのほうが近い

キャンプ場ゆ~に 
http://www.town.rishirifuji.hokkaido.jp/rishirifuji/1133.htm
利尻富士温泉 
http://www.town.rishirifuji.hokkaido.jp/rishirifuji/1204.htm
※温泉はコインランドリー4台あり
 入り口に軽食ありと書かれているけれど営業していないようです


 北海道初ツェルトは強風の中だったがなんとかなった。ところどころたるんでいるが寝る分には問題ない。しばらくして隣にファミリーテントが建てられ、私のツェルトの小ささがよけい目立つ。
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目立つ

 ゆ~に内にはバーベキュー場が設けられており、そのおこぼれを狙うのか。カラスがたくさん飛んでいる。ザックを芝生に放置してトイレに行こうとすると、すぐにカラスが下りてきて食えるものがないかザックのまわりを歩き始めた。(この後、油断して明日の昼飯にしようと思っていたちくわパンを盗られる
 キャンプ場内に生ビールののぼりが立っている。吸い寄せられるように見ていると従業員のお兄さんが「今日は漁師さんからいいウニもらいましてね。おひとつどうですか??」と誘惑してくる。値段を見るとなんと500円。「じゃあ、焼きウニひとつ・・・あと、生ビールください」時間がかかるからテントまでお持ちしますよと言われたが、ヘロヘロのツェルトを見られるのは恥ずかしいので待つこととした。おそらくこの北海道旅行で一番いいウニを食ったことだろう。利尻山に乾杯しつつウニとビールを楽しんだ。
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 翌日。
 昨日の強風は嘘のようにやんだ。気温が上がり青空も見えてくる。もう少し涼しくてもいいけどな、と思いつつ歩を進める。北麓野営場でトイレ休憩。ここで出会ったおじさん曰く昨日は風が強すぎて山頂まで行けなかったらしい。ペシ岬から見ているだけでも風の強さが分かったし、さすがに利尻山は海の真ん中にぽつんと立っているからしてふきっさらしなのだろう。
 山行について。
 ゆ~にでは風は感じられなかったが標高を上げると西からの風が強いことがわかる。とはいってもハイマツがたくさん生えているので実際に風を全身に受けて歩くのは9合目から沓形分岐をぬけて赤茶けた火山礫(スコリア)の壁あたりまでだ。一番風が強いのは沓形分岐付近。体が吹き飛ばされそうになる。山頂付近は風はほぼない。山頂と言ってはいるが実際の山頂は崩落が激しいため立入禁止。神社のやしろが立つところを山頂としている。
 利尻山。全行程10時間は覚悟しろとビビらせてくるが、この手のビビらせは有名すぎて人がたくさん来る山ならではのビビらせなので、普段から山に慣れている人は行程8時間も見ておけばいいだろう。沓形コースへ行く場合はちょっとわからないが。
 
 以下、写真


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礼文島が見える

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6合目 標高700mくらいだけどハイマツ帯
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近くで見ると谷が深くえぐれているのがわかる

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これから歩く稜線がわかりやすい
右下の赤い屋根が避難小屋 この日は小屋内で修復?作業をされていた

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沓形港方向
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えぐれた谷
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雲の流れが速い ここでウインドブレーカーを着るがこの後すぐに風のない場所をあるくことになり脱ぐ
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9合目
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山頂の社
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本当の山頂 立入不可
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沓形分岐 写真を撮っている間も体がぐらぐらしていた


 下山後はセコマにてジャンプを購入(月曜日には売ってなかったのだ!)、利尻富士温泉で汗を流しゆ~にでビールを飲んで就寝。
余談だがこの夜は1時ころに目が起き上がるとツェルトの中に蟻の大行列ができていて難儀した。蟻の通り道に私の額も含まれていたらしく、払った蟻が大量に枕元に落ちて動かなくなっていた。
 いったいあれらは何がしたかったのだろう・・・巣をつくろうとしていたのだろうか。

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