20240921
大阪近郊の山250というものにチャレンジしているが、残す山がようやっと100を切った。さすがに残るはアクセス難度の高い山ばかり……かと思ったがその限りではない。
大阪近郊の山250というものにチャレンジしているが、残す山がようやっと100を切った。さすがに残るはアクセス難度の高い山ばかり……かと思ったがその限りではない。
秋雨前線で連休が分断される9/21の土曜。令和6年秋分の日の前日。多武峰に目をつけた。
スタートは大和上市。近鉄にしては珍しく改札型ではないICカードタッチ機にカードをかざして駅を出る。駅前の観光案内所はこれからシャッターが開くようだ。以前、大和上市が舞台になっているらしいアニメのグッズがたくさん飾られていたが今も健在であろうか。
道路沿いに並ぶ住宅街はかつて宿場であったことを類推させる町並みだ。
お酒の自動販売機が健在であることを確認。電車の待ち時間にお世話になれる。
お酒の自動販売機が健在であることを確認。電車の待ち時間にお世話になれる。
焼き餅こばしが予約対応で大わらわなのも確認。変わらぬ風景だ。
東へ進み右手、川向こうにに整った三角錐の山が見えてくる。ほどなくして進行方向にも小ぶりではあるが三角錐の山が見えてくる。右手が背山で目前が妹山。ふたつあわせて妹背山である。妹山のふもとで左折し、北上していく。
車道を30分ほど北上し集落のつきあたりから林道へ入る。ほどなくして神社に出会う。
階段下から眺めた鳥居の間に拝殿がすっぽり位置し、周りの木々が生み出す陰影も雰囲気良し。訪問者の目を奪う神社だ。
これは訪れてみたいと見惚れて階段を上がり鳥居の内側に足を踏み出すと「ふかっ」とした感触。一面は苔に覆われている。苔に覆われているからと言って訪れる者が皆無というわけではないらしい。お祀りは維持されているし掃除もされているようだ。竹をでつくられた手水の「龍」も技アリだ。
案内板の文字は判別できる。読んでみたところ、オオクニヌシとスクナヒコを祀っていて、久斯(クシ)神社というらしい。奇魂のクシかなあ、ご利益は病気平癒かなあ、一帯の水が薬水というところかなあ、などと思索する。
これは訪れてみたいと見惚れて階段を上がり鳥居の内側に足を踏み出すと「ふかっ」とした感触。一面は苔に覆われている。苔に覆われているからと言って訪れる者が皆無というわけではないらしい。お祀りは維持されているし掃除もされているようだ。竹をでつくられた手水の「龍」も技アリだ。
案内板の文字は判別できる。読んでみたところ、オオクニヌシとスクナヒコを祀っていて、久斯(クシ)神社というらしい。奇魂のクシかなあ、ご利益は病気平癒かなあ、一帯の水が薬水というところかなあ、などと思索する。
神社を辞して林道を進む。林道は川沿いに続いており、せせらぎが心地よい。かと思うと突然10メートルを超える巨大な滝が現れた。グーグルマップやヤマレコでは「滝畑の滝」と銘打たれている。水量も豊富で見ごたえのある滝だ。その姿をきっちりとらえようと思ったら沢から見上げるしかないだろう。こんな巨大な滝でも、その上は穏やかで膝までとどかないような水嵩の小沢である。
なるほど、山で遭難した時に沢を降りてはいけないわけだ。小さな沢に見えても突然崖が現れ、気づかなければ滝つぼへ落下する。タダでは済まない。
地図を片手に林道を進む。右手の斜面に上がれば三角点がありそうだ。シカの食害と植林で地面に植生は無い。崖にさえ気をつければどこからでもとりつけそうだ。「火の用心」の表示が見えて空をあおぐと電線が見えた。地図に目を落とす。滝畑の集落はすぐそこだ。
こんな山の中に人が住んでるのか?廃村ではないのか?疑問で頭を一杯にしてやってきた滝畑集落は鈴鹿でたくさん見た廃村と同じ風景だった。
とはいえ、洗濯物を干している家が一軒ある。車もある。電柱もある。
常住しているのか休日だけ来ているのかは判らないが家として維持はしているようだ。ただ、村としての機能はすでにはたしていない。
常住しているのか休日だけ来ているのかは判らないが家として維持はしているようだ。ただ、村としての機能はすでにはたしていない。
集落を詰めて林道を詰めると橋を越えたところで山道となった。踏み跡は明瞭。それも直登ではなくつづら折りに高度を上げるつけ方の道。これはレジャー登山道ではなく生活道だ。道は良く踏まれている。目印類は皆無だが何も問題ない。地図もコンパスも不要。竜在峠に到着した。
せっかくなので三角点「城が峰」に立ち寄る。南側の展望がひらけており、ぎざっとした大天井山の山容が良く見えた。
竜在峠に戻って冬野へ進む。「冬野」の読みは「とうの」だと思っていたのだが電柱の表示は「フユノ」となっている。
ここも集落とはいいがたく、数軒の家があるだけだ。事前情報で知っている多武峰の山頂を訪れる。神社の裏にハイカーがつけたのであろう山名板のみがぶら下がる。三角点は無い。石造に供えられた酒が焼酎であることと、紙パックの黒霧島であるそれはすでに誰かによって封を開けられ空になっていることが面白かった。
明日香へ向かって車道を西へ進む。いったいどこからどこへ行くのか、こんなところにも車は走る。
明日香へ向かって車道を西へ進む。いったいどこからどこへ行くのか、こんなところにも車は走る。
明日香クリーンセンターを過ぎたところで、山から脇に入りP538の三角点へ訪れる。近くには「金毘羅」の石碑が立っている。
ここから先の道もよく踏まれて掘りこまれた道で、地図もコンパスも不要だった。
一番の心配事であった、「下山したが下山口が通れない」ことも無く、畑の脇を通り、獣除けの扉を開け閉めして、無事、阪田の集落へ降りた。
集落には棚田が広がっている。明日は秋分の日であるがしかし彼岸花は片手で数えられるほどしか咲いていなかった。今年の夏が暑すぎたせいだろうか。唯一、橘寺が見える車道の田んぼに彼岸花が密集しており、少ない花をとらえようとカメラマンが密集していた。彼岸花よりも田んぼにところせましとちらばっているジャンボタニシが気になった。
ここから近鉄飛鳥駅までは意外に遠い。水筒の水は4時間分しか持ってきていなかったのですでに空っぽだ。自動販売機で150円のウェルチレモンを購入した。往年のはちみつレモンの味がした。
こんなに暑いのに明日香に訪れる人は多いらしい。駅には30人ほどの人がいた。彼岸花目当てだったのであれば肩透かしもいいところだろう。
あすか夢市場でソフトクリームでも買おうか、橿原神宮駅でパンでも買おうか、などと考えていたが今日は山歩きというよりも古道歩きだったためアップダウンも無くそれほど糖類を燃焼していない。さっさと帰宅しようということで帰路についた。
出会ったハイカー 0人
出会った動物 小鹿2匹 鳴かずに走っていった。警戒音を出すのは親だけ?
明日香でイタチ?1匹 溝からひょこっと頭を出してこちらをうかがう姿、キュート。
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