です。
どうも、こめです。

昨日退出の手続きをすべて終え電車にて移動、本日転入の手続きを終え可能なところの住所変更を終えてきた。実家に籍をおくこととなるがまだ収入はあるので世帯は分離、なんと二世帯住宅の世帯主である。過疎化の進むまちにひとつ若い世帯が増えたね。

さて、退職して最初の大仕事は荷物の整理です。ここ一週間がんばって詰め込んだ荷物を再びとりだして並べたり納めたり捨てたりします。大変な作業…でもないです、だって段ボールの頭に中に何が入ってるか全部書き出してあるので。

ところでもう生きるの疲れた死んでやる、この世に未練なんて…あったー!それ終えてから死の、という動機で退職したはずなんですが、すでに疲れが吹っ飛びました。
たぶん話し相手が少なかったり部屋が狭かったり部屋が汚かったりきまった時間に出勤したりしたせいで疲れてたんだと思います。
これからはもっと能を天気にして生活しようと思います。
ということで今日の夕立のあとの画像です。
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スマホ写真で見づらいですけど、両足までしっかり見えてる立派な虹。さらに上にはもうひとつ虹があります。なんか縁起がいい。

ということで今日も一日ありがとうございました。

今日やったこと
・荷物整理
・転入手続き
・車の運転

2019年 7月15日

 今年の梅雨入りは6/26と例年より20日ほど遅かった。5月の季節外れの猛暑といい、令和ちゃん初めてだから季節調整わかんない状態がまだ続いている。まだ明けぬ梅雨の晴れ間を利用して、山友の汁化氏と共に大展望が望めるという氷ノ山に向かうこととした。
 結果:真っ白の大展望でした。

【ルート】
 福定親水公園~東尾根登山道~氷ノ山山頂~鉢伏山~福定親水公園
 (ブン廻しコースというそうな)

【周辺情報】
 登山口ふくめトイレ多し。安心。

【記録】
 汁化氏宅に前泊し早朝出立、予報は晴れだが空模様はどんより。晴れるかなあ、晴れるでしょう、などと言いながら親水公園6:30到着。
 なんと人気の山であろうか。この時間で駐車場はすでに半分埋まっている。3連休の末日だし車中泊の人もいるのだろう。確かにここならトイレもあるし泊するならうってつけだ。

 トイレをすませ東尾根登山口へと長い林道歩きが始まる。気候は涼しい(7月とは思えない!)とはいえ歩けば体温は上がるし汗も出る。林道をつめキャンプ場の脇をぬけると登山口だ。階段だらけの急坂で気が滅入る。ぜーはー言いながら登りきったところが東尾根避難小屋だ。
 さて、一息ついてちょっと飯でも食うか。しかし外のベンチは濡れている。ということで避難小屋の中で一服。中はきれいに清掃されている。天井を見上げればロフトもある。囲炉裏はあるが天井に煙の跡はない。飯を食いつつ訪問者ノートをぱらぱらとめくる。見た限り一番遠方の訪問者はニュージーランドからのようだ。
 さて、神大ヒュッテ目指して尾根・・・ではなく夏道をトラバースする。目指す道は白い霧に覆われていてなんとも幻想的な雰囲気。じっとりした感じがブナ林にはお似合いなんだけど今日の目的は大展望なんです。なのになんでどんどん雲が増えてくるんですか前方5メートルも見えないんですけど!!

目指す道
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 神大ヒュッテ到着。地図に描かれた水マークは川からパイプを通して引いてきているようだ。ぽちゃぽちゃと水滴が垂れている。あまりに水量が少ない。これなら一の谷まわりの水場で汲んでおいたほうがよさそうである。さくっとヒュッテを辞し、氷ノ山山頂を目指す。
 ここからは展望の道。なんだけど下界はおろか空も真っ白だ。まあ、素敵な景色!!と叫びながら見えない尾根を心眼で見る。雨月のようなものですね。到着した山頂避難小屋。すぐ隣のトイレの建物もよく見えない。汁化氏にあそこにあるって指さされるまでどこにあるのやらまったく気づかなかった。ところでこの氷ノ山というやつ、360度大展望でさらに日本海も見えるらしい。見えないよどこだよ日本海。そういえば伊吹山の山頂っていつもこんな感じだよねーなどと思う。

山頂
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日本海はあの辺りね!
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トイレはあれ
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 山頂を辞し氷ノ山越を目指すけどやっぱり何も見えない。甑岩だって目を凝らしてじっくり見たらそこにあるのがなんとなく視認できるレベル。そうして早苗なえなえしながら歩いてようやっと展望が多少得られたのは1019m鞍部を見下ろす稜線に出てきてからだった。


 嬉々としてカメラを取り出す・・・が。そこで重低い羽音とともに黄色と黒の縞々がわれらの周りを旋回しはじめたので慌てて鞍部へと降りる。せっかくのナイスビューだったのに残念だ。まあ、ハチ高原なんだから蜂くらいいるよね。

 稜線歩きが始まる。見下ろすハチ高原はしかし雲が消えたり現れたり。今までの展望を思えばわりと良いコンディションである、比較的ね。屋根がブチ飛んだリフト乗り場を見たり生きてそうなリフトを見たり死んでるリフトを見たりして歩いていく。サビついて死んでるリフトを見ると明神平の遺構を思い出す。汁化氏も同じ連想をしたようで、明神平みたいですね、私もそう思いましたと交わす。今日以降死んだリフトを明神平と呼ぶこととした。

もやもやっとハチ高原
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 スキー場を見降ろし尾根沿いに歩いていくと鉢伏山の山頂に着く。学校の行事か?小学生くらいの子供たちがたくさんいる。よくよく言葉を聞くと中国語のようだ。わざわざこんな曇天の時に来る場所じゃなかろうに・・・しかし子供たちは楽しそうにはしゃいでいる。もっといい天気ならよかったのにね。さて、我々はスキー場を歩きハチ高原へと降りていく。どこぞの高校の吹奏楽部が合宿でもしているのか。ハチ高原からは音楽が鳴り響いてくる。周りを山に囲まれた盆地状の地形では音がよく響くらしい、まだ高原からは距離があるのにハッキリと音楽が聞こえてくる。我らのブン回し完遂を祝福しているのですね。まだ1時間以上歩かなきゃいけないけど。

 ハチ高原へ降り、集落の中を抜け、長くキツいアスファルト歩きを終え、福定公園到着。どろどろの靴やゲイターを川で洗い温泉に入ってSAで飯食って完了!
 今回も無事帰ってきました。ありがとうございました。

 以前の記録からなんだかずいぶん間が空いてしまった。
 厳冬期には鳥取伯耆大山(風呂場の中かってくらいのホワイトアウト)へ行ったし、久々にしすてまさんと会って寒風峠で鼻水垂らしながらノンアルビール飲んで霰に降られながら赤坂山目指して走ったりしたし、びわ湖一周徒歩の旅もとっくにスタートの近江今津駅まで戻って終了したのだけれど、どれも(ヤマレコにさえ)記録せず仕舞である。
 そんなこんなで退職日も決まり最終出勤日も決まり、さて、そろそろテン泊修業しなきゃねって次第で、一度泊まってみたかった比良の釈迦岳を目指した。


【ルート】

 1日目 坊村【京都バス・出町柳発】⇒御殿山⇒武奈ヶ岳⇒八雲が原⇒釈迦岳
 2日目 釈迦岳⇒比良索道跡⇒イン谷⇒比良とぴあ

【周辺情報】

 坊村バス停すぐにトイレあり。
 土日の朽木行京都バスは激混みなのでトイレは争奪戦必至。
 バス下車したらなにはともあれまずはトイレを目指そう。

【主な持ち物】合計13kg程度
 ・ザック カリマー ジャガー60+10
 ・シュラフ モンベル アルパインダウンハガー#7
 ・シュラフカバー
  夜中は寝袋から肩を出してカバーの中には入れておく感じでちょうどの気温でした。
 ・シュラフマット モンベル U.L.アルパインパッド120 
  はみ出る頭と足の下には着替えセットを敷きます。
 ・テント モンベル ステラリッジ1
  ザックも中に入る余裕っぷり。結露ほぼなし。
 ・水2L、飯5食分、着替え2セット

【記録】
 登山口までの行き方は2通りある。一つは湖西線のJR堅田駅から江若交通バスに乗り坊村へ向かう方法。もう一つは京都の叡山電車手前にある出町柳バス停から京都バスに乗り坊村へ向かう方法(ただし基本的に土日運行)だ。どちらの方法でもよかったのだが、後者の方が安い+到着が早いということで京都バスを使用することにした。

 さて、予定していた電車より一本早く出町柳へ到着。これなら余裕の依姫だろうとバス停へ向かうとそこにはすでに行列が。ズラっと並んだザックと人々。20人はゆうに超えている。会話を聞く限り団体さんがいらっしゃるようである。割りと早く着いたと思ったのにもうこの人出か・・・。
 20分ほどしてバス到着。空席を見つけてさっさと座る。席がすべて埋まってもまだまだ人は乗り込んでくる。土日の朽木行き京都バスが込むことはバス会社も了解済みで、いつもならこの辺で二台目のバスがやってくるはずなのだが。今日はどうも二台目がやってくる気配はない。中はさながら通勤ラッシュ。目算、ざっと100人は乗車している。こんなぎゅうぎゅうの中で立ち乗りだなんて登山口に着くまでに疲れちゃうよね。

 このバスに乗る人が下りる場所はほぼ限られている。平(だいら)、坂下(さかした)、坊村(ぼうむら)のどれかだ。平から東へ行くとアラキ峠、権現山を経て蓬莱山へ。西へ行くと皆子山へ行ける。坂下からはサカ谷道を経て蓬莱山へ行ける。そして坊村からは相応和尚で有名な明王院の脇から御殿山を経て武奈ヶ岳へ行ける。9割方の登山者はこの4つのルートのどれかを歩くだろう。知らんけど。だからこの3つのバス停以外から降りる人はそりゃもう大変だ。バスの後ろの扉を開けてもらい、前に回ってお金を払う、というように応用を効かせなきゃいけない。今日の私は坊村まで行くのでその辺大丈夫。どうせ乗客の8割方は坊村で降りるに違いないのだから。

 坊村着。
 下車即トイレ、身支度を済ませ重たいザックを背負いグローブをはめ、使い慣れないトレッキングポールを持つ。なにせ今日は一泊の大荷物である。少しでも足の負担を分散させるためにポールという第3、第4の足を装備する。また、素手でポールを持つと汗でこすれて指が痛くなってくるのでグローブも必須アイテムなのだ。
 いつもなら颯爽と歩く山道も今日は牛歩。御殿山コースの割と急坂さえもスマートウォッチが平地を歩いていると錯覚するほどのゆっくりペースで高度を上げていく。ゆっくりペースなんだけど・・・後続の人が追い付いてこない。なんで??まあいいや。この狭い登山道で道を譲るのは危なっかしいし。

 御殿山コースを歩くのは3回目だ。1回目はソロで夏、2回目はしすてまさんと冬に登った。御殿山の割と急坂も冬になるときっちり急坂。降りるときにつるっと足を滑らせてころころ落ちて行ったことを思い出す。しすてまさんいわく”6こめ”は落ちて行った。怖かった。とのこと。落ちているこっちとしてはなんだか景色がすごくゆっくり流れていて、たっぷり10秒はかけて転がったような気がする。まあ滑落っていうのはそんな放心状態で悠長に景色を眺めているうちに加速度が増してピッケルを刺しても止まれないくらいのスピードになっちゃうのかねえ。
 さて、今日は重たい荷物を背負っているのでちょっとでも滑ったら簡単には止まれない。体幹をフル稼働させ、ポールに体重をかけて確実に高度を上げていく。途中で休憩している数パーティやすでにぜいぜい吐息を荒げているおばちゃんパーティに道をゆずってもらい登って行く。昨日は土曜日だったからか、上で一晩過ごしたであろう団体さんなども前から降りてくる。土日の比良はにぎやかだ。

にぎやかやねん
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 コースタイムは順調。昭文社タイムの10割で見ていたが0.8掛けくらいで歩けている。その分休憩時間もたっぷりある。ワサビ峠で荷物を降ろして行動食をいただきつつ後ろからくる人に道をゆずる。一息ついたらまたザックを背負いしばらくして武奈ヶ岳に到着。
 わかってたけど今日は天気が悪い。武奈ヶ岳といえば西南稜からの景色が一級品なのだが今日は真っ白!山頂からの景色も真っ白!こんな日に武奈ヶ岳に来るやつってなんなん?何が目的なん?何が楽しいの??いや私は今夜と翌朝さえ晴れてれば目的達成できるからいいねんけどな。武奈ヶ岳の眺望はもとより期待してないし。と、真っ白な景色を見ながらラーメンを食う。

ホワイトアウト!
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 いやこれは負け惜しみでもなんでもないのである。私の山行の目的は『フジハゲ付近から夕陽と朝日を見ること。蛇谷峰や地蔵山へ落ちる夕日、朝日に照らされて輝く琵琶湖を見ること。』ゆえにテン泊地は釈迦岳なのだ。まあ結論から言えば目的は全く叶わなかったんだけど。

 武奈ヶ岳を辞して八雲が原へ向かう。ルートは慣れたイブルキノコバ冬道だ。

コアジサイロード
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 ざくざくと赤テープとふみあとを追って比較的柔らかい道を歩いていくと八雲が原へ降りる。八雲が原には今日初めての青空が見えていた。非常にのどかで楽園の雰囲気満載だ。
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ここでも長い休憩をとって、水を汲んでいるうちに西から流れてきた雲にまたもや空はさえぎられてしまった。牛歩にて比良ロッジ跡、カラ岳と進み釈迦岳到着。15時程度。いい感じの平地を見つけて枯れ木をよけてテントマットを敷く。今日のお宿はここに決めた!

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 30分ほどでテント設営完了。ではではお待ちかね。目的である夕日を見んとヤケ山方面へ出発だ!釈迦岳を降りつつ考えるのは比良の夕日を見るために電車に乗ったあの時の事。以前、比良へ沈む夕日が見たいとおもいたち琵琶湖の東側を走るJR琵琶湖線に夕方あたりに乗ったのだが、太陽は期待通り比良へは沈んでくれず、もっと南の比叡山の方へ沈んでいった。 ・・・あれ?もしや私、今日も同じ過ちをお か し て い る の では ・ ・ ・ ・ ?
 果たしてその通りでした。
 期待したように太陽は蛇谷峰、地蔵山方面へは沈んでくれず、カラ岳方面へと沈んでいきました。うっそやろ。
 夕日はサクッとあきらめて飯食ってテントに籠り昨日発表直後に一通り全キャライージーでクリアした東方真珠島のエキストラキャラを落書きし19時ころにはまだ明るいけれど就寝。風の音や獣の声を聴きながらうつらうつら。山の夜の風ってほんとつよいのね。20時頃からずっとゴウゴウ鳴ってるの。で、0時半くらいにはピタッとやんでそよ風レベルになってるの。草木も眠る丑三つ時ってわりと事実を言い当ててるのかもね。あとよくホラー映画に出てくる女性の叫び声と例えられる声が聞こえてたけどあれはキツネでいいのかな。比良ではキツネ見たことないけどいるのはいるんだろう。0時頃にずっとキャーキャー言ってた。そうこうしてるうちにぐっすり寝てしまい翌朝目覚めたのが3:58。
 寝袋を片付けるなどして明るくなるのを待ち、世界が色づき始めたころ(実際太陽が昇るとモノクロの世界がカラーになるんです。SCP-8900EXです。)に出発。もう明るいから不要なんだけどヘッデンを装着。あと、トワイライトタイムは熊の行動時間なので熊鈴も装着。昨日(見れなかったけど)夕日を見るために訪れたヤケ山方面へ出発。それはそれは光り輝く美しい琵琶湖が見られるに違いない。期待で胸いっぱいにしつつ、土砂崩れで見晴らしがよくなっている場所にたどり着くと・・・

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「思ってたんと違ーーーう!!!!」

 想像してたのは、こう!! 真っ赤な太陽 照らされる湖 きらきら輝く
 眼下のは、こう!! どんよりとした雲 雲の上に空があって空の上にまた雲 太陽はどこ?

 きれいやけど、これはこれで、きれいやけど・・・思ってたんと違う!!!

 でもほらよく考えようよこめさん。日が沈むのが比叡山方面ってことは、日が昇るのは私が見ている東の空よりもっと北になるんでない・・・?

 頭を左に向けた。そこには光が見えた。ヤケオ山方面から、ヤケオ山の背後から太陽が昇ってきた。

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 そそそっそ、そっちかー・・・・・!

 結果的に比良山脈の向こうに落ちる夕日も、琵琶湖の向こうから昇る朝日も見られなかったわけだけれどもまあ釈迦岳に泊まってみたいという欲は満たしたからいいかな・・・。ということで朝飯を済ませて最短ルートっぽい
比良索道跡を辿りイン谷まで下山することとする。(実際の最短ルートはワンゲル道なのだけれど、あの細く険しい尾根を13kgかついで降るなんて危なっかしくてできません。)・・・当初は2日目は蛇谷まで行って朽木温泉に入る計画を立てていたが、何をうぬぼれていたのやら。私の足はすでに限界。降りはイケるけど登りなんてザック背負って無くてもしんどいです!こんなんでアルプス縦走とかできるんかいな・・・?

 実は初めて歩く比良索道跡。電柱がずっと立ってるからわかりやすい道だと聞いていた。実際、足を踏み入れるとふみあとはしっかりある。昨日もたくさんの人が歩いたのであろうまだ新しい足跡もある。問題なくイン谷まで降れそうだ。あと、朝見下ろした通り、標高500メートル付近は雲の中だった。白い霧のようなものがふわーっと流れて近づいてくるとなんとなく畏れを抱いてしまう。生き物のように動くけど無生物だしちょいっと冷たい感覚はあるけど触れることはできないんだよね。なんか不思議。

 比良駅跡やちいちゃい水力発電小屋などを見てイン谷到着。いつもの比良とぴあへ向かいひとっぷろ、牛乳飲んで帰宅。ちょっとビールも飲みたいし、炭水化物とたんぱく質もバランスよく欲しいよね、ということで回転すしをいただいていい気分です。

 今日も無事帰ってきました。ありがとうございました。

おまけ
釈迦岳の北面から畑集落方面を臨む1日目の午後と翌朝
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